出荷・受荷係事務員は、工業製品をはじめさまざまな品物を、保管したり管理したりする倉庫会社などに勤めて、荷物の出し入れの手続きや、保管・管理についての事務を担当します。

　貴重品などを入れるトランクルームと呼ばれる倉庫の場合は、貴重な美術品や録画テープの原版（げんぱん）などをあずかりますが、こうした場合、出荷・受荷係事務員は客とともに現場で立会い、１つ１つの荷物の中みと個数のチェックを、きびしくおこないます。

　大切な荷物をまちがいなく保管するために、荷物の内容や個数をコンピュータに登録して、管理台帳をつくり、荷物１つ１つに管理番号をつけ、その番号や記号をバーコードシールに印刷します。そして、倉庫作業員に指示して、荷物１つ１つにバーコードシールを貼り、管理台帳にもとづいて倉庫内の棚（たな）に保管させます。

　食料品や衣類、あるいは日用品などをあつかう流通型の倉庫の場合は、早朝から各地の生産者から送り出された品物がトラックで運び込まれて来ます。

　出荷・受荷係事務員は、それらの品物の出荷伝票を受け取り、受荷伝票を相手に渡し、そのすべてを管理台帳にまちがいなく登録します。この事務処理が遅れると、倉庫の駐車場やまわりの道路がトラックでいっぱいになるので、素早い事務処理がなにより必要とされます。