バスやタクシー、トラックなどの業務用の自動車を安全に円滑に運行させるために、ドライバーを指導・管理するのが道路運行管理事務員の仕事です。

　バス会社で働く道路運行管理事務員は、ルートごとに車両とドライバーの配置を決めた「乗務割」表を毎日作成します。出発前の始業点呼では、免許証を携帯しているかや服装、健康状態をチェックし、必要な場合は、ドライバーの交代や車両の交換などを判断します。

　ラッシュや事故渋滞などで車両の運行が大幅に遅れる場合には、増発便を出すなどの決定を下し、スムーズな運行を支えます。また、定期的に現場に出て、路線の道路状況の変化などを確認し、ドライバーに伝えます。運行終了後の終業点呼では、車両の状態などを確認します。

　長時間にわたり大量の荷物を積んで走るトラックを、安全かつ円滑に運行させるのが、運送会社の道路運行管理事務員の仕事です。業務用の車の運転席には、運行記録計が設置されていて、自動的に走行距離や走行時間、スピードの変化などがチャート紙に記録されます。

　運行管理事務員はチャート紙から運行状況を分析し、スピードなどに問題がある場合には、ドライバーを指導します。また、荷物の重さが、安全運行に大きく左右するため、積み過ぎにならないように指導・管理します。