厳しい販売競争を展開する百貨店。売上の増加を図るために、店内の装飾や宣伝広告、催し物などを行うのが、百貨店販売促進部員です。

　店内の装飾を担当する販売促進部員は、売場の装飾から店内の看板、催し物会場の準備などをします。装飾は、休館日や閉店後に仕事をすることが多く、複数のフロアをかけもちします。バーゲン売場などの催し物会場は、お客さんが買いやすいように、看板の位置や商品棚、通路のレイアウト（配置）などを指示します。

　広告を担当する販売促進部員は、新聞の折り込みチラシの作成などをします。広告に載せる商品が決まると、広告デザイナーと共にイメージに合ったコピーやモデルを決め、カメラマンが撮影します。商品の色がイメージ通りに出ているか、値段などの誤植がないか等、印刷前の段階で何度もチェックします。

　百貨店のいろいろなフロアで行われるイベントも、販売促進部員が担当します。催し物を担当する販売促進部員は、催し物開催中は、集客数を確かめたり、お客さんから苦情がでないように、安全対策など細心の注意を払います。催し物は、１週間おきに変わることが多く、次にくる催し物のイベントを早めに専門スタッフと準備します。たくさんの人を集めるためには、マスコミへのＰＲ活動や話題づくりも大切です。