入国審査官は、日本に入国あるいは滞在する全ての外国人を対象に、法律に基づき入国・滞在目的などを審査し、許可・不許可の決定を行う法務省に所属する国家公務員です。

　入国審査官は、出入国審査、在留審査、強制退去の審査・審理の3つ業務に携わります。

　出入国審査では、国際空港や港などで、入国する外国人の目的や滞在期間などが、日本の法律に適合しているかどうかを審査し、入国を許可します。パスポート、ビザ、出入国記録カードをチェツクして、訓練された眼と指先の感覚で、「パスポートが偽造でないか」、「申請内容に嘘がないか」など素早く判断します。

　在留審査では、各地の地方入国管理局で、外国人の在留期間の更新や、留学生の資格外就労活動など審査し、問題があると見られるケースについては、ベテランの入国審査官が個別に審査に当たります。

　強制退去の審査・審理では、主要な地方入国管理局で、不法残留者などを強制退去させるかどうかを審査します。強制退去などの取り締まりは、入国警備官が行います。

　入国審査官は、正当な目的で日本を訪れる外国人の権利を守るとともに、不正入国者から日本の安全や利益を守ります。