測量技術者は、ビルは橋、トンネルや宅地の造成などで、建設工事の第一歩となる土地の測量を行うスペシャリストです。測量士資格をもった測量技術者が行う測量の結果によって、開発計画が決まったり、建築物の建設条件が決定されるため、社会的責任の重い仕事です。測量技術者は、官公庁、建設業、不動産業、測量専門会社などに所属します。独立開業して働く人もいます。

　測量は、建設業などに必要な土木測量、地図を作るための地図測量、住宅などの面積を測る地籍測量など、専門分野に分かれます。

　土地測量技術者は、建設の基準となる位置を決めるため、さまざまな土木工事に必要な測量をします。

　地図測量技術者は、地上の様子を飛行機などから撮影し、その航空写真のもとに作図します。

　地籍測量技術者は、個人や法人の財産である土地の広さを正確に測ります。

　すべての測量の第一歩は、現場でのデータ収集です。測量技術者は、４〜５人の測量作業者とチームを組み、機材とともに、街中はもちろん、山の中や海辺など、あらゆる場所で仕事をします。そして、得られた測量データを、コンピュータ処理し、用途にあわせて精密に作図します。