家政婦（夫）は、家政婦紹介所などに所属するか、または個人で、依頼者の求めに応じてその家庭に行くなどして、病人や体の弱い老人などの世話をします。家政婦（夫）の仕事は大きく３つに分かれます。

　その１の「家事援助」では、一人暮しの老人の家庭や、家事をする人が入院して不在の家庭などで、炊事、買い物、そうじなど、家庭を維持するのに必要な仕事をします。

　その２の「ベビーシッター」では、親が病気などの家庭で、親に代わって子どもの世話をするとともに、そうじ、洗たく、炊事などをします。その合間に、散歩や絵本の読み聞かせ、遊びの相手などもします。

　その３の「病人や寝たきり老人の世話」では、オシメの取り替えや体を拭くなどのほかに、医師や看護婦の指示を守って、筋肉のおとろえを防ぐために、手足の屈伸をする手助けなどうをする場合もあります。

　このような世話で大切なことは、心を閉ざしがちな病人や老人に、顔を見ながら根気よく話しかけたりする、いわゆる「呼びかけ」「働きかけ」をして、心を開かせることです。

　家族のように、長い時間にわたっていっしょに過ごす家政婦（夫）には、深い信頼が寄せられる場合が多く見られます。